国鉄最後の量産された2軸冷蔵車がレム5000です。昭和40年代以降、全国各地で目にする2軸の冷蔵車と言えばこのレム5000でした。新車輛限界の採用に伴い、それまでの冷蔵車よりも一回り大きな車体、真っ白なボディにブルーのラインが入った外観は、貨物列車の中にあってよく目立っていました。実車は昭和38年度に先行量産として1輛製造、翌年から昭和43年度予算まで1461輛製造されました。その後は性能の良さからJR化直前まで現役で活躍していました。今回模型化したのは、一次形と呼ばれる5000〜5850までの851輛がプロトタイプです。外観上は、屋根に垂木が取り付けられているのと、側ブレーキ装置が従来通り片側で有る点などが特徴です。今回模型化するに辺り、一見平面に見える側面のディティールや、ドレイン装置など、細部にまで拘って再現しています。